留学後半と留学が終わって
久しぶりに吐露しようかなと思った.
留学後半は時間がすぐに過ぎていった.
研究が始まり2/3期間で目標に到達し,残す1/3期間は新たな課題へチャレンジしていた.
僕の研究は腫瘍検出,加えて深層学習を用いたものなので世界とのスピード勝負である.
自分の研究を早く仕上げて学会に出す,arXivに保存することが大事になってくる.
もちろんその研究に新規性があり,精度も高く,皆が再現できるものであるということが前提にある.
2/3の期間で目標としていた2ミリ以下の腫瘍検出も可能になった.
残りの1/3のでは腫瘍の自動分類を行なった.
しかしこれが難しい.加えてまだ世界中の研究者が成功していないチャレンジでもあるためなおさら難しい.きっと水面下の戦いで皆が奮闘してるんだろうなと思う.
そんなことを考えながら自分も頑張らねばと思い奮走した.
結果として分類は1/3の期間では上手くいかなかったが帰国し今も進めている.
研究の話終わり.
ここから心情
留学中の後半のメインイベントは中東一人旅だっただろう.
やはり自分で見たいと思った地に自分で飛び込み体感することはめちゃくちゃいいな.
その場で考える思考の結び,感じる空気,伝わる生活など断片的には伝えきれないものばかりだった
中東では異教徒も入っていいイスラムモスクにお邪魔し,一緒に祈りを捧げた.
毎日するのはすごいなとふと思ったが,ある一人のムスリムが「祈りを捧げることで生きていると感じる」といっていた.
この言葉をさらっと言える心にとても惚れたと同時に衝撃を受けた
なるほど,「生きる」か
はて僕は何の為に生きているのか?
何を成し遂げたいのか?
何を心に持ち生きたいのか?
イスラムの地を歩きながらずーっと考えてた
シンガポールに帰国しても考えてた
考えても考えても答えは出なかった
それなら考えないでおこうと思い,考えることをやめた笑
中東旅は新たな価値観に衝撃を受け,新たな環境へ飛び込む自分を楽しめた
ふと初心を戻った日があった
「シンガポール留学」は僕の大学3年後期からの目標だった
大学院卒業するよりも,いい企業に就職することよりも最大の目標だった
その為に全てを注いできた
留学が終わる前,留学が終わることが怖かった.
それは僕の目標がなくなってしまうから.
そうやって先のことばかり見越し始めると足がすくんで一歩も踏み出せなくなるんだなぁとかも感じれた.あ,日本人っぽいとか思った笑
しかし留学が終わった後に「あぁ終わった」と実感すると自然と
「次は〜にチャレンジしたい」とか「やっぱり僕は〜で生きていきたい」とか「〜〜な人と過ごしたい」と思うようになった
意外と自分は生きたいと思うことが生きてる実感に繋がるんじゃないかなって思った.
禅の白隠禅師が残した言葉「因果一如」やっぱりこれがしっくりくるんだなとなった
今やっていることが全てで失敗しても成功しても全て繋がっているという言葉.
自分もやったことをふと振り返って「あ〜〜生きている」って感じるんだなって思った
一歩踏み出すことは辛いかもだけどやっぱいいなぁと再実感した
さぁもっと自分の人生を生きていこう